
先に結論
- 空気圧センサー(TPMS)は、タイヤの空気が減ったことを運転席の警告灯や表示で知らせる仕組みです。ホイールのバルブ(空気を入れる口)と一体になったセンサーが、空気圧を見張っている車があります。
- タイヤ交換のときは、センサーを傷めないように外し・はめる必要があります。タイヤを替えたあとや、前後を入れ替えたあとに、車の設定(初期化や位置の登録)が要る車があります。
- 見張り方には、ホイールのセンサーで測る「直接式」と、タイヤの回り方から推定する「間接式」があります。スタッドレスにホイールごと替えるときにセンサーが要るのは、直接式の車です。センサーが無いと、警告灯が消えません。
タイヤの空気圧センサー(TPMS)とは?
タイヤの空気圧を走りながら見張り、減ったときに知らせる仕組みです。英語の頭文字から「TPMS」とも呼ばれます。車の取扱説明書では「タイヤ空気圧警報システム」などの名前で載っています。
トヨタの取扱説明書(クラウン セダンの例)では、ホイールに付いた空気圧バルブと送信機が、決まった間隔で4本それぞれの空気圧を見張り、空気圧が下がったことを早めに知らせる、と説明されています。少しずつ減ったときと、急に減ったときで、出る表示が分かれている車もあります。
ただし、同じ説明書には、このシステムは日常点検の代わりではないこと、パンクなどを検出できない場合があることも書かれています。センサーが付いていても、空気圧の点検は続けてください。
見張り方は、どの車も同じ?
直接式と間接式の2種類があります。ミシュランは、タイヤの空気圧を見張る仕組みをこの2つに分けて説明しています。直接式は、タイヤやバルブに付けたセンサーで空気圧を測ります。間接式は、タイヤの回り方の違いから空気圧の低下を推定するもので、ホイールにセンサーがありません。
このページで説明しているセンサーの取り扱いや、センサー付きの追加の料金は、直接式の車の話です。
自分の車に空気圧センサーが付いているか、見分けるには?
- 取扱説明書:「タイヤ空気圧警報システム」「TPWS」「TPMS」などの項目があれば、空気圧を見張る仕組みが付いている車です。直接式か間接式かは、説明書の中身で確かめます。
- メーターの表示:メーターの画面で、タイヤ4本の空気圧を数字で見られる車があります。
- ランフラットタイヤを付けている車:ランフラットタイヤを使う車には、空気圧を見張る仕組みが必要とされています(ランフラットタイヤの記事)。
分からないときは、車種と年式をLINEで送ってください。タイヤ交換の前に確かめておくと、当日の作業がスムーズです。
空気圧の警告灯が点いたら、どうする?
まず安全な所に止めて、タイヤに異常が無いかを見てから、空気圧を確かめてください。空気圧の決まった数字(指定空気圧)は、運転席のドアを開けた所などに貼ってあるラベルに書いてあります。
- 空気圧を測るのは、タイヤが冷えているとき:走ったあとはタイヤの中の温度が上がり、空気圧も上がります。センサーのメーカーの説明では、乗用車のタイヤでおおよそ1℃で1kPa(〜2kPa)上がるとされています。
- 空気を入れても、すぐには消えないことがある:トヨタの説明書では、空気圧を調整したあと、表示が新しくなるまで約3分かかるとされています。
- 点滅してから点きっぱなしになる:同じ説明書では、センサーのIDが車に登録されていないと、約10分走ったあとにシステムの異常となり、警告灯が約1分点滅してから点灯する、とされています。ホイールを替えたあとに出たときは、この場合が考えられます。
空気を入れてもまた減る、何度も点く、という場合は、釘などが刺さっていることがあります。そのままお持ちください。
タイヤ交換のとき、センサー付きの車は何が違う?
センサーを傷めないように作業することと、交換のあとに車の設定が要ることがある点が違います。
センサーを傷めないように外し・はめる
センサーはホイールの内側、空気を入れるバルブの所に付いています。トヨタの説明書でも、タイヤをホイールから外すときは、空気圧バルブと送信機を傷めないよう注意するように書かれています。
交換のあとに「初期化」や「位置の登録」が要る車がある
トヨタのよくある質問では、次のようなときに、タイヤ空気圧警報システムの初期化が必要とされています。
- タイヤのローテーション(前後・左右の入れ替え)をしたとき
- タイヤだけを交換したとき
- タイヤとホイール、またはホイールだけを交換して、IDコードを登録したとき
初期化の前に、タイヤの空気圧を指定の数字に合わせておく必要があります。そのあと、しばらく走ると設定が終わる車もあります。やり方は車種によって違い、「初期化」ではなく「空気圧の設定」をする車もあります。お使いの車の取扱説明書で確かめてください。
スタッドレスに替えるとき、センサーはどうなる?
今のホイールのままタイヤだけを替えるか、ホイールごと替えるかで違います。
| 替え方 | センサー | 気をつけること |
|---|---|---|
| 今のホイールに、スタッドレスを組み替える | 今のセンサーをそのまま使う | 組み替えでセンサーを傷めないこと。交換のあとに初期化が要る車がある |
| スタッドレスを、別のホイールごと付け替える | 直接式の車は、そのホイールにもセンサーが要る | 新しいセンサーは、車にIDの登録が要る。センサーが無いと警告灯が消えない |
トヨタの説明書では、タイヤやホイールを交換するときは付け替えたホイールにも空気圧バルブと送信機を付けること、新しいものを付けたら専用のIDコードを車のコンピューターに登録する必要があることが書かれています。また、センサーの付いていないホイールを使うと、警告灯が消えないとされています。
冬用のホイールセットを新しく買うときは、センサーが付けられるホイールか、センサーを付けるといくらかかるかも、買う前に確かめておくと安心です。冬タイヤに替える時期の目安は、スタッドレスの交換時期の記事にまとめています。
パンク修理剤を使ったら、センサーはどうなる?
空気圧が正しく測れなくなることがあります。トヨタの説明書では、パンク補修液を使ったときは空気圧が正確に計測できなくなることがあり、できるだけ早く点検を受けて、空気圧バルブと送信機を交換するように書かれています。修理剤を使ったあとは、タイヤと一緒にセンサーも見てもらってください。
後付けの空気圧センサーを付けるには?
空気圧センサーが付いていない車でも、あとから付けられる商品が売られています。大きく分けて2つの形があります。
- キャップの形:空気を入れる口のキャップと付け替える形です。ホイールの外に出っ張るため、メーカーの説明では、保安基準に合うよう、センサーがフェンダーより外に出ないかを確かめるように書かれています。
- バルブの形:ホイールのバルブと付け替えて、タイヤの内側に入る形です。バルブを付け替えるため、タイヤを一度ホイールから外す作業が要ります。
後付けの商品は、車に元から付いているセンサーの代わりには使えないものがあります。たとえば太平洋工業の後付け用(PMR-H101・B-X1)は、メーカーの説明で、車のメーカーの純正品と互換がなく、代わりには使えないとされています。元からセンサーが付いている車は、後付け用の商品ではなく、その車に合うセンサーを選んでください。
センサーの電池は何年もつ?
商品や車によって違います。後付け用のバルブの形の商品(太平洋工業のTPMS PMR-H101・B-X1)では、センサーの電池は交換できず、電池の寿命(連続使用)は約8.5年(使い方により異なる)とされています。車に元から付いているセンサーの電池の年数は、車のメーカーや販売店で確かめてください。
当店での実例は?
- ジープ レネゲード:空気圧センサー付きの車のタイヤ交換です。
- セルシオ用の20インチのホイール:リムの内側に空気圧センサーが付いたホイールのタイヤを組み替えました。
当店で、空気圧センサー付きの車のタイヤ交換をするとき
- 空気圧センサー付きの車の組み替えは、追加の料金が1本1,100円(税込)です。
- 持ち込みのタイヤの組み替え料金は、タイヤ交換のページに大きさごとに載せています。
- ご予約のときに、車種・年式と、センサー付きかどうか(分からなければ「分からない」で構いません)を送ってください。
よくある質問
- タイヤのローテーションをしたら、何か設定が要りますか?
- 要る車があります。トヨタの説明では、ローテーションをしたときは、タイヤの位置の登録や初期化をするとされています。やり方は車種で違うので、取扱説明書の「タイヤ空気圧警報システム」の項目で確かめてください。
- センサーが付いていれば、空気圧の点検はしなくていいですか?
- 点検は続けてください。トヨタの説明書でも、タイヤ空気圧警報システムは日常点検の代わりではないとされています。空気圧は、タイヤが冷えているときに測ってください。
- センサーの付いていないホイールに替えたら、どうなりますか?
- 車によっては、警告灯が点いたまま消えません。センサーを付けるか、センサーの付いたホイールを使う必要があります。替える前に、ホイールにセンサーが付けられるかを確かめてください。
車種と年式、今のタイヤの横の写真を送っていただければ、センサー付きかどうかの確認と、交換の金額の目安をお伝えします。